絶賛毎日花粉症。鼻はズビズビ。目はポンポン。肌も痒いし。こんなの仕事どころじゃありません。生活するだけで精一杯です本当に。誇張なく。仕事どころじゃありません（大事なことなどで二回言いました）。
人類はもうそろそろ花粉症休暇の取得を真剣に考えるべきではないでしょーか。
……というようなことを、月初の大量の仕事を遠い目で捌きながら真面目に考えていました。25歳なりたてホヤホヤの社会人です。こんにちは。
ことの発端は1週間ほど前。具体的には3月3日。桃の節句、それ当日のこと。
花粉症が酷すぎてぼんぼりに明かりをつけている場合じゃなかったので薬を飲もうとしたのですが、運悪くアレグラもクラリチンも切らしておりまして。
「薬を買いに行くにも薬が必要じゃ（自分で買ってこい）」と心の中のダンブルドア校長が仰いますので、（おいおいそこは魔法でなんとかしてくれよ）と言いたげに肩を竦めつつ……ホグワーツ城への入学許可書を貰えないまま25歳になったわたくしは、ドビーにもすがる思いで薬箱を隅から隅までひっくり返しまして、唯一見つけられたのが『ストナリニ』という抗アレルギー薬ひとつでございます。
しゃあないので、「明かりをつけましょ雪洞に♪」のリズムで「薬を飲みましょストナリニ」と祈るように歌いながら、錠剤を半分に割って半分だけ飲むことにしました。
なぜ半錠だけかと言いますと、飲んだことのある人には伝わると思いますが、あのね。これはね。一錠しっかり飲むとね、眠気がヤバすぎるの。
どれくらいヤバイかというと。以前、静岡に遊びに行ったとき飲んだら、あまりの眠気に堪えきれず爆睡かまし、楽しみにしていた「車窓から臨む富士山」の図を行きも帰りも見逃すくらいヤバイんですわ。ああ、悲しい。
まあしかし。この度の「半錠にして飲む」という悪あがきもむなしく。やはりストナリニを前にして私は敗北する運命のようでした。私のことを、どうぞ敗北者と呼んでくれたって構わない。
……そう思うほどにマジでヤバイ。舟をこぐと表現するにはちと程度が甘いな……あの日の私の頭は、おじいさんの大きな古時計の振り子くらい揺れていたはずです。100年経っても止まらない振り子だぜ。
アレグラを入手するまでの間、唐突に始まったストナリニとの共同生活。それで直面するのが「仕事中の眠気がやばい!!!!」←これにつき。
べちゃりと机に突っ伏しそうなくらい眠くて眠くて、でも私は真面目ﾁｬﾝなので休みますとも言えなくて。コーヒーをがぶ飲みしながら仕事をしていたのですがついに我慢ならず。そこで私の頭は、夢と現実の間でとうとう連想ゲームを始めるわけです。「静岡旅行の時もこんな感じだったナ……ん？旅行……？そういえば……」
するとなんと！
ポヤポヤ意識の世界に出てきたのは、私が小学生の頃、ディズニーランド旅行で夜間一人で高速道路を運転し続けるお父さんの姿ではありませんか！
おお……唐突に思い出す父の運転する姿……ミンティアを振る音……キッツいミントの香り……ガリガリボリボリ……ハッ、
私「コレだ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
我、天啓を得たり。……そんで念仏のように退社後ミンティア退社後ミンティア退社後ミンティアと唱え続けて三千年。ようやく手にしたミンティア。私の理想郷～ユートピア～、ここに極まれり。
ミンティア コールドスマッシュ。すごい。天才。めっちゃ目が醒める！！すごい！！まぶたとまぶたが凄い勢いで離婚していく。価値観の違いで解散していく。
ただマスクにより上から出ていく呼気がミント味なせいでめっちゃ涙でる。ドライアイへの対策もばっちりすぎる（ポジティブ）花粉も洗い流せて一石二鳥すぎる（超ポジティブ）
果たしてミントが体にいいのかどうかは分からないけれど、確実に午後1時間に1杯のペースでがぶ飲みするブラックコーヒーよりははるかにマシだと思うの。
花粉症シーズンが終わってからも眠気対策用に常備しておこうかな。ミンティアくん。粒が小さいから電話応対の邪魔にもならないのもいい。舌の先に乗せると悶絶する。
ミンティア コールドスマッシュはすごくいいよ、と声を大にして言いたい。今のところ2024年の一番よかった買い物がミンティアくんになっている。
午後の眠気と戦うすべての社会人に私のこの記事が届きますように。今日もお疲れ様。
